
煽り報道は武器商人と同じ
都知事会見後にスーパーに殺到
3月25日小池百合子東京都知事が「感染爆発の重大局面」と記者会見でのべ、さらに週末の不要不急の外出を控えるようにと強く要請したことから、買いだめ行動にはしった消費者がふえ、一部の売り場では、棚が空っぽになる状況が起きてしまいました。
買いだめは、不安感を触発されての行動では無いかと思います。
全国スーパーマーケット協会がツイート
「食品の生産、物流は滞っていませんし、店が閉まるわけでもありません。慌てないで下さい」
とうぜんです。品切れの原因は衝動買いです。
品物が極端に減ったからと言って、日常の物流量が増やせるものではなく、在庫があっても一気に売れてしまうと配送が間に合わずに品物がなくなってしまいます。
ところが、その品切れになり空になった棚や、行列をなしているお客さん。列に並んでいるお客さんへのインタビューなどを、朝から晩まで一日中放送しているから、知らない人や、「無くなるから早く行かないと」という群集心理に惑わされて、落ち着いている人のお尻に火をつけてしまっています。
ロックダウン
欧米がロックダウンを行い、法的に外出規制を掛けたことから買いだめが始まり、その激しい箇所だけを切り取って日本のテレビで放映したり、都知事が会見する数日前から世界の酷いところから引用して、都市封鎖(ロックダウン)とかさんざん放映したことが後押ししていると思われます。
ワイドショーだけではなく
ニュースソースを共有しているのではなく、ワイドショーやニュース番組それぞれが取材。ワイドショーも朝・昼・夕とそれぞれの取材班がさまざまな「視聴率稼ぎの煽り取材」を行っているのは、煽り意外に考えられません。
無くなるのは物流が間に合わないからです。
通常テレビを見る際に映像とともに会話もきますが、センセーショナルな内容であれば聞く耳持たずに、映像に釘付けになります。とくにネットでの情報を入手しにくい高齢者にはなおさらです。
そしてデマでは無いですが、外出を自粛するということが、店が早く閉まる。いや店そのものが閉店してしまうのでは?と勝手な想像をかき立てて、衝動買いに走るのでしょう。
トイレットペーパーが良い例
先日トイレットペーパーがマスクの次になくなるなんてデマから、全国一斉にトイレットペーパーの買いだめが始まり、一瞬にして店頭からなくなりました。
その無くなった映像を見て、これはヤバい!うちも早く買っておかなければと、背中を押すのです。後日すぐにデマです。と報道されたものの、流通が追いつきません。
そもそもかさばるものですので、一度に運べる限度があります。そのため入荷してもまた直ぐ売り切れてしまう。という負のスパイラルが起こっています。
テレビで嘘だとわかっていても、やはりもし無くなったことを考えると不安で仕方ないから買いに来ました。なんてインタビューでのうのうと放送しています。それをみて、うんうん、そうだよ!やはり有ると言ってもテレビで無い無いとガラガラの棚を観ると、不安になると、、、、
ネットでも買いあさり。
普段私はパスタをよく食べるので、海外のパスタを5kg入りで買っています。そろそろ無くなるのでとネットショップを観たら何と全て完売。そもそもが大した在庫ではないのかもしれませんが、これまでこんなことは有りませんでした。
まだ水などは豊富にあるようです。インスタント食品・レトルト食品もどうも在庫が少なくなっていた気がします。そちらは買わないのでしっかりとは見ていません。。
行儀の悪い消費者
買いあさり行動にでる人ほど、行儀が悪い傾向があるようです。少し前に、ドラッグストアの店員が、マスクがないのに暴言を吐かれるとか、俺はコロナだマスク売れなんて馬鹿も出現。さすがにこれは逮捕されたようです。
そもそも不要不急の外出を控えてと言うことが理解出来ていないんでしょう。外国では生活必需品を買いに出ただけなのに罰せられたと言うくらい厳しいところもあります。
従業員が濃厚接触の危機に
人と人が数メートル以内に近づくと、咳やくしゃみで感染してしまいかねません。ですので、数メートル以内に接触した場合を「濃厚接触」というようですが、買いだめに長蛇の列が出来たり、レジを待つのもそう。ましてやスーパーの従業員も芋の子を洗うようなおきゃくさんが来ては、濃厚接触です。
それらの危機感たるや相当なリスクです。
並んでいる人達にも同じ事が言えます。それを危惧してこの週末営業を停止する百貨店があるくらいです。しかしテレビではほとんど放送されないので、百貨店に朝から行列をつくりにいく高齢者が後を絶たないのではと思います。
大震災の時とは同じ品切れでも原因が違う
確かにマスクは不足しています。とはいえ、どこかには莫大にあるんでしょうが。一般流通は皆無状態です。
しかし、レトルトや米やカップ麺などは、生産が止まっているわけでもなく、流通が止まっているわけではないのです。
東北地方太平洋沖地震では、欠品は多発しました。でも原因は震災の影響で流通が止まってしまったからです。
今回は生産も通常、流通も通常なのです。
一気に買いに走るから無くなるのです。
いい加減に煽る番組は辞めろ
よくドラマなどで見かけますが、プロデューサーが、お前らそんなことでは他社に負けるぞ!もっと数字取れる映像を撮ってこい!!とけしかけ、取材された動画のショッキングなところばかりを切り取っているのでしょう。
そこまでして数字が大切なのでしょうか?
数字が取れなければスポンサーが離れる。給料が出ない、番組が終わってしまう。。。
ありえません。
もし私が大手企業の広報担当で、莫大にCMを流す担当者であったなら、こういった偏った情報を流す番組やテレビ局などには、CMをだしません。
タレントがちょっとした諍いを起こしただけで、CMや番組からおろすのは、スポンサー企業の印象が悪くなるからでしょう??
こういった偏った情報の垂れ流しは、スポンサー企業の印象が悪くはならないのでしょうか?
ならないから、このような番組が延々と垂れ流れるのでしょう。
許すスポンサーは悪魔の商人レベル
マスクの転売が火事場泥棒というのであれば、こういった煽りをしている番組などに提供しているスポンサーは、世間の惨事にのっかっている、火事場泥棒どころではなく、テロに資金調達や武器を調達している、商人と同じでは無いかと思います。